他社さんのバックル修理のご依頼。
ピンがとれてしまったと。
怪しさ漂うぼこぼこのピン跡地は
やっぱりハンダでしたね。
火を当てて溶かしたハンダを流し出し
削って奇麗に。
サンドペーパーでロー付け面を整える。
行方不明のピンは
銀の丸線と板を切り出して作ります。
奇麗にハンダを除去し凹んだ箇所に
丸線を差し込んでロー付けするだけでは強度が心配なので
丸線に円盤をセット。
凹みに丸線が入り込みながら円盤で接地面を増やす。
見た目もただ丸線が出ているより馴染みが良く
必要最低限のシンプルさと強度を併せ持ったピンに仕上がりましたよ。
模様のようにくっきり残っていた火ムラも丁寧にサンドペーパーをかけて削りとる。
面を整えながらの手作業は
やらないとわからない地味の極みのような作業。
仕上がりに大きく響く大事な行程。
惜しみなく。
使い込まれ油分が抜けたバックルを固定する革ひもは
しっとりした鹿革に変更。
固くなっていたベルトにはオイルを入れ、
真黒く変色し、ざらついていたコンチョ達は
雰囲気を崩さない程度にほんのり表面を磨いておきました。
お預かりした時の雰囲気を匂わせつつ
お預かりしたとき以上の仕上がりに。
また使い込んでいただくのが楽しみなバックル。
お渡し後、すぐに使える様、各部整えさせていただきました。
また何か不具合等ありましたらご連絡くださいね。
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